セクハラされたらどうすればいいか
セクハラされたらまずは会社の人事部や上司に相談しましょう。決して自分ひとりで抱え込まないでください。
会社はセクハラ防止のために、労働者からの相談に応じ、適切に対応するために必要な対応体制の整備とその他雇用管理上必要な措置を講じる義務を負っています。
会社から加害者に注意をしてもらっても全く改善されない場合、または会社に相談窓口がない場合、または相談結果に納得が行かなかった場合は弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。
弁護士に依頼した場合
弁護士が依頼を受けた場合はまず、加害者に対してセクハラを辞めるよう求める、または損害賠償請求を記載した通知書を内容証明郵便で送ります。
内容証明郵便を送る際は、後日、裁判となることを念頭に、証拠があることが望ましいです。セクハラを受けた日時、場所、相手の言動、あなたの対応、その後の相手への交渉の経過などを書いたメモや、セクハラをやめるよう送った手紙、セクハラをされている写真、会話や病院に行った場合は診断書をもらっておくなどで証拠を残しておきましょう。
弁護士が代理人として請求すると、加害者は裁判をされることを恐れて、こちらの要求に対応する可能性があります。また、セクハラを訴えたにもかかわらず、会社が何も対応してくれない場合は、使用者責任(民法第715条第1項本文)があるとして、会社に損害賠償請求することができることもあります。
内容証明郵便を送り、交渉した結果、加害者(会社)が応じない場合は労働審判または裁判をします。
慰謝料請求できる損害賠償額は?
セクハラによる慰謝料額は通常50~300万円くらいが多いようですが、セクハラ行為の悪質性や、加害者の資力や家族の状況、会社での立場によって額が定まってきます。
セクハラを受けて我慢をしていると、繰り返しセクハラを受ける場合があります。繰り返しセクハラを受けると、うつ病になったり、会社に行くのが嫌になったり、会社を退職してしまったりするかもしれません。こうなってしまう前に弁護士に相談し、解決しましょう。
取手駅前法律事務所
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